伊藤サチコ - Truthful - セルフライナーノーツ
『悲しきメロディー』
この曲は大分前から作り続けていた曲だったんですが、歌いたい悲しみのイメージはハッキリしてたんだけどなかなか自分の体験に結びつかなくて、曲として完成するのにけっこうな時間をかけた曲です。普通に時間を過ごしていく度に悲しみのイメージと自分の考えが結びついてきて、その都度書き足していきました。最終的に言いたいことがハッキリしたのもやっぱり実体験があってこそでした。
一つの夢を追い続ける途中、沢山の人と出会い、別れ、(でもそれは実は別れではなくって将来的に絶対繋がる分かれ道だと思う)その度に嬉しかったり悔しかったり寂しかったり。
その時は自分のことに頭がいっぱいになってしまって、出会った相手の全てを本当に分かっていたかと自分に問いかけるとそうじゃない部分ばかりが後になって浮かんできます。
もちろん逆も言えます。自分の事を全て分かってもらえていたか、と問いかけると努力が足りなかったなと思います。
お互いに、もっと正直になっていれば分かり合えたかもしれない。
でも、その時はもう決別しか頭に無いわけだから、足りないものを補うかのように自分の殻をさらに頑丈にしてしまう。それは私だけじゃなくて色んな人が経験あると思います。
恋人、ともだち、仕事のパートナー、バンド。人と関わるからこそ世界は広がっていきます。
『明らかに自分を超えた他人』っていう歌詞の一説があるんだけど、まさに自分の事以上に相手のことを考える心の豊かさがあれば、もっと沢山の人と分かり合えたのかなぁっていう、簡単に言えば後悔を歌っている歌です。大切な事に気付けば、過去が走り出していい思い出や感謝の気持ちが自分に向かって走り出してくる。それがとっても悲しくてこの歌をうたいました。
『ハチミツ』
この曲は、私の大好きな「におい」をテーマにした曲です。
恋してるときの浮ついたにおい。相手に近づけば近づくほど鼻のあたまがくすぐったくなるようなときめくにおいを感じた事はみなさんもあると思います。
緊張感があればあるほどそのにおいは強まり、自分の気持ちがこぼれてるんじゃないかと思うくらいドキドキします。そのにおいを、ハチミツに例えて、ステージはオレンジ色の夕日が窓いっぱいに溶け出す夕方時の学校にしました。メロディーラインが結構気に入っています!
『僕は変わった』
情けないくらい自分に自信がなくなるときがたまにあります。
この曲はまさに、そんな自分の嫌なところをそのまま歌にしたものです。
自分をごまかすことや、あきらめることを無意識にしてしまっていると気付いた時はこわいです。それがほんとうの自分なんじゃないかと思ってハッとします。
本当は、何にも考えないで何にも知らないでただ楽しく笑っていたいのに、
そんな自分がうしろめたくて気持ちはどんどん絡んで解けなくなってしまうから、
このままじゃダメだと思って、必死な感じに作りました。
後半、盛り上がるにつれて自分と戦うように、感情的に作っていきました。
結局は、思い込んででも「やればできる、やらないと何もはじまんない」っていうスタートラインに最後辿り着いたので、良かったです。
『尊敬する君へ』
周りに居る大切な人のことを思って作った曲です。尊敬は、その人の事をとおとくうやまう気持ちです。本当に誇り高い言葉だと思います。
ありがたいと思う気持ちも、とってもとおといものだと思います。
愛する人全てをみな尊敬していると思います。
そんな、大きい気持ちを、本当に些細な日常で感じる時、すごく幸せだなぁって実感できます。
みなさんの側にもいるであろう大切な人は、ホント考えれば考えるほど不思議なくらいの偶然が重なって出会えた人だと思います。
さかのぼれば、自分が生まれてきた事や、その人が生まれてきた事、自分の親が恋してくれた事。おじいさんおばあさんが恋してくれたこと。連鎖は尽きる事無く、永遠に繋がっていきます。そんな風に思える相手と巡り会えるのは大変だって思う人もいるかもしれないけど、もうすでにそんな人は自分の周りに沢山沢山いるはずです。
この曲を聴いて、シンプルに、愛について考えて、シンプルに優しくなってくれたら凄く嬉しいなぁって思います。ずっと歌い続けて、沢山の人に聴いてもらえたら嬉しいです。
『眠りの歌』
最後は、この曲です。誰が決めたのか人は夜、寝ます。夜働いてる人は朝寝ます。
どっちにしろ寝ないといつか死にます。
ってことは眠りも、生かされる為に必要なもの。
このアルバムに収録した曲達の色んな感情も、眠りと共に癒されたり、いつか忘れてしまったりします。夢になって忘れた頃に気付かせてくれるかもしれない。
どんなに悩んでも、おなかがすいたり、眠くなったり、生きてる事を思い知らされます。
だから、何があろうと前に進んでいかないといけないんだと思います。
明日の朝、今日よりも自分を好きになれますように。それだけを思って、おやすみ。
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